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サービスを提供する

CAET.K

デジタルエンジニアリング部
リーダー
2011年入社

今の上司に誘われCAEに

私は元々、システムエンジニアとして新卒入社しました。しかし、大学で物性物理学を学んでいたことから、今の上司に誘われて。その時初めてCAEという技術を知りました。

CAEはコンピューターを活用して、設計段階の製品等が性能的に問題ないかどうかシミュレーション(構造解析・流体解析など)することを言います。実際に行うと非常にコストがかかる自動車の衝突実験や、実現困難な宇宙空間での挙動、超高温下での状態変化等もシミュレーションすることができるのです。あらゆるモノづくりに欠かせない技術であり、興味とやりがいを感じ異動を決意しました。

CAEエンジニアを目指し始めた頃は、CAEに必要な材料力学、流体力学、熱力学などの知識がなかったので不安もありましたが、先輩方からしっかり指導していただいたこともあり、今では自信をもって業務を遂行できるようになりました。専門的な知識がなくても、理系の学生さんには是非挑戦してもらいたいですね。

大切なことは好奇心・探求心を持つこと

大切なことは好奇心・
探究心を持つこと

現在では主に、固体の構造解析を専門にしています。ちょうど今、車両に人が乗っている時の各部への応力解析を行っています。例えば、シートベルトの付け根には想像以上に負担がかかっている等、日々新たな発見があります。

この仕事で大切なことは、言葉は悪いですが「疑うこと」です。言い換えるなら好奇心・探究心を持つこと。例えば、解析をすると言っても常に1から全部作り上げていくわけではなく、過去の蓄積をベースとして活用していくことも多いので、以前のデータを持ってきた時に、まずそのデータが本当に合っているのかどうかを疑います。また、もしかしたら設計自体に間違いがあるかもしれないという可能性も疑います。設計も人がやることですから。

そして、自身でデータを組み上げていき、実際に計算をさせてみて出てきた結果。これを一番疑います。「本当にこの結果で良いのか」「実現象を再現できているのか」というのを疑ってみるのです。

その後、実際の実験に移るのですが、それに対しても「仕様書に沿って正しい実験が行えているか」ということも疑いの対象になります。CAEも、それに沿った計算を行うからです。ですので、CAEはかなり研究職に近い仕事だと言えると思います。

大切なことは好奇心・探求心を持つこと

チャレンジを今後も積み重ね
皆を引っ張っていける存在に

CAE上でできることが続々増えていて、需要も増しています。今、道を走っている車でCAEを活用されていないものはほとんど無いでしょうし、スマートフォン等の身近な物にも様々な解析が行われています。自身が携わった製品を街で見かけると、つい嬉しくなってしまうというのも、CAEに関わる者の醍醐味かもしれません。

その一方CAEは、ある意味で特殊な業務ですので、一旦関わるとなかなか他の業務には関われなくなるのでは、と思われるかもしれません。その点では、SCSK Minoriの「イノベーションチャレンジコンテスト」は、とても良い取り組みだと思います。年に1度行われる社内イベントで、優秀作品には賞金と製品化へのチャンスが与えられます。私も2016年に「手話翻訳アプリ」でエントリーし、金賞を取ることができました。私の職場に、聴覚障がい者がいらしたのがきっかけです。諸般の事情から製品化には至りませんでしたが、普段の業務とは違ったチャレンジができ、とても良い経験になりました。

このような様々なチャレンジを今後も積み重ね、ゆくゆくはマネージャーとして皆を引っ張っていけるよう、これからも頑張っていきます。

メッセージ

CAEに興味がある方は、メーカーのCAE部門に目が向きがちだと思うのですが、当社はメーカーのように自社製品に限定されません。例えば自動車、航空宇宙、船舶、エネルギー等の異なる業界のCAEを幅広く経験できますし、固体や流体といった技術分野も様々に経験することができます。数値解析をやっている方やより多くの実現象を数値的に見たいという方には、特に楽しい仕事だと思います。

私のこだわり

CAEの業務はただモデリングをして計算を実行して、得られた解析結果をそのまま伝えることでは十分ではありません。なぜその結果が得られたのか、そこからどういう情報が得られるのか、などの付加価値をつけてお客様に伝えることを心掛けています。

CAE

コンピュータシミュレーションにより仮想実験を行うことで、モノの性能評価(耐久性、強度、空力特性など)を行うのがCAE解析です。当社では、自動車、電力、機械、航空宇宙、プラント等、各業界を代表するお客様と直接取引し、CAEによる解析技術を駆使して製品開発における設計業務を支援することで、試作数の低減によるコストダウンや開発期間の短縮、品質の向上などに貢献しています。

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